「明日は氷上ワカサギ釣りへ行こう!」
2月の3連休最終日、特に予定が無かったので、妻と赤城大沼へ氷上ワカサギ釣りへ行くことにしました。
私も妻も氷上ワカサギ釣りは全くの未経験ですが、面白そうなので前からやってみたいと思っていました。
大沼は赤城山の麓にあります。
(おの)と読みます。
日本百名山のひとつである赤城山のカルデラ湖標高1345mの高地にあるため、夏は麓の前橋市街地の気温より10℃低い。
湖畔には1周約1時間の遊歩道が整備され、夏にはボート遊びやキャンプ、秋にはボートワカサギ釣り、湖面が結氷する冬には氷上ワカサギ釣りが楽しめます。
私の自宅から大沼まで約3時間。
朝4時半起き、5時出発です。
湖の状況

大沼は釣りが出来る時間が決められており、朝7時から夕方16時までです。
本当は朝イチからやりたかったのですが、自宅から3時間かかるので無理ですね。
当日はちょうど朝8時に大沼へ到着。
天気は快晴ですが、気温は私の温度計でマイナス6度。
風が吹くと耳がちぎれるかと思うくらい寒いです。



スノーボードウェアを着込み、防寒ブーツを履いて暖かい格好で挑みます。
釣果

今回初めてのワカサギ釣りなので何が必要か分かりません。
店主に勧められた竿や仕掛け、テントやドリルをレンタルします。

店主にワカサギ釣りは初めてだと言うと、釣り方を丁寧に教えてくれました。
時間的に20分くらい説明されたでしょうか。
早く釣りたいソワソワする気持ちを抑え、釣り方をじっくり教わります。
【エサの付け方】
大沼はプランクトンが豊富で、ワカサギは通常プランクトンを食べている。
なのでエサは小さければ小さいほど良い。
エサはサシ(ウジ虫)を使うがハサミで切って可能な限り小さく付ける。
大きいと喰わない。
仕掛けは5本針。全ての針にエサを付け、針先は必ず出すこと。
【釣り方】
本当は魚探を使ってワカサギがいるタナを狙うのが効率的。
魚探が無いので、ワカサギがいる確率が一番高い底から30~50cmのタナを狙う。
仕掛けを一度着底させて30~50cm巻き上げる。
近くに魚探を持っている人がいたら、ワカサギがいるタナを教えてもらうのが釣れる近道。
釣り方は竿を煽ってワカサギにエサの存在を気付かせる。
興味を持ったワカサギがエサを口に含む。
大沼のワカサギはエサのサシを吸い込むが、吐き出してしまう。
その吸い込んでいる時に合わせて引っ掛けて釣る。
アタリは繊細で見極めが難しい。
竿先が引き込まれるほどのアタリはない。糸が弛む程度。
良く糸を見続けて違和感を感じたら合わせること。
因みに観光客の初心者が毎日来るが釣れる数はほぼ0匹。
初心者には大沼のワカサギは釣れない。
解禁日(2025年は1月13日)から1~2週間は初心者でも釣れることがあるが、だんだんスレてくる。
特に2月後半から3月は産卵のためエサを喰わなくなる。
今の時期の大沼ワカサギ釣りは日本一難しい。
他の湖ではワカサギはエサを喰うが、赤城大沼はプランクトンが豊富で、腹一杯のワカサギを釣らなければならない。
微妙なアタリを掛けていくので、玄人にはたまらないゲーム性があり人気があるが、初心者が釣るのは難しい。
と、かなり詳しく説明してくれました。
要するに初心者には大沼のワカサギは釣れないと。
そこまで言うのなら釣って見せようワカサギ。
釣り人魂に火が点きます。
まずポイント選び。
この広い大沼のどこでやるか。とても重要です。

釣れている場所は人が集まっているだろうと考え、テントが多い場所を探します。
するとレンタルのテントではない、私物のテントを使っている方たちが集まっている場所がありました。

この人達なら魚探も持参して場所決めしているでしょう。
釣れているのか非常に気になりますが、流石にテント越しに話しかけるには気が引けます。
その並びに釣り座を構えることにします。
レンタルしたドリルで氷上に穴をあけます。

店主から教わった通りにやりますがなかなかあきません。
氷の厚みは70cmくらいあるそうです。
氷に対して垂直にしなければいけないのは分かっているのですが、軸ブレして真っ直ぐに押し込んでいくことが出来ません。

ハァハァ、ゼェゼェ・・。
妻と交代しながらドリルを回します。
ゴリゴリ・・
ゴリゴリ・・
ゴリゴリ・・
ジャポン!
やった!やっと穴をあけることが出来ました。
30分掛かりました。

あ、妻の分の穴もあけなきゃ・・
もう1つ穴をあけなければなりません。
絶望的です。

またゴリゴリやり始めます。
肩が痛ぇ・・。
と、その時、隣のガチ勢ぽい釣り師がテントから出てきました。
ワカサギが釣れているタナを聞こうと話しかけます。
私「どうですか!釣れてますか?」
釣り師「全然釣れない!魚がいないなぁ!」

えっ!?マジで!?
ガチ勢ぽい人はポイントを移動しようとしています。
穴あけは電動ドリルを使っていて、ものの数分で穴をあけています。


そして次々と穴をあけ、魚探を垂らしワカサギの群れを探しています。
・・・それを横目に私達は手動のドリルでハァハァ言いながら更に30分掛けてやっと2個目の穴をあけることが出来ました。
肩がパンパンです。
もう移動とか無理。
この穴で勝負することにします。
氷掬い網で氷を取り除きます。
繊細な釣りですからこんな氷カスが糸に触れたらアタリがわかりません。
丁寧に取り除きます。

そしてエサを付けます。

教えの通り、ハサミで切ってエサをなるべく小さくします。
下の写真よりハサミでもっと小さく切りました。

レンタルしたテントの床は、ドリルであけた穴と同じ大きさの穴があいており、そこへ釣り糸を垂らします。

大沼へ到着してから既に2時間経過、朝10時にやっと釣り開始です。
気温はマイナス6度ですが、テントの中は暖かい。
上着を1枚脱ぎました。手袋をしなくてもいられる暖かさです。



どのタナにワカサギがいるか探すのが勝負です。
竿の持つ部分に糸が巻けるところがあり、そこで糸の長さを調整します。


妻は底から30~50cm、私は底から1mくらいのタナを攻めてみます。
タナを合わせたら竿の先端のゴム管で固定します。
竿を煽って誘い、アタリを待ちます。
竿の煽り方やポーズの時間を変えて試してみます。
開始から20分後・・
竿を煽って止めた時に糸がオモリによって沈みますが、フワッと糸が弛みました。
何だ?ワカサギが喰い上げたか!?
糸を引っ張ってみます。
しかし魚の引きも重さも感じられません。
いや、ちょっと重いか?
念のため仕掛けを引き上げて確認すると・・
おぉ!ワカサギだ!


キレイな魚体です。
やりました!初心者では釣れないと言われる大沼ワカサギを釣ってやりました!
これで私も妻もやる気スイッチが入ります。
天ぷらにして食べたいから10匹は釣りたいな!
妻も底から1mのタナを丹念に攻めています。
12時を過ぎ、風が強くなってきました。
テントの中は暖かいですが外は吹雪いています。

12時30分、妻は完全に飽きているし、お腹も空いたので納竿とします。
結局1匹釣れた後は、私も妻も釣れませんでした。



竿をレンタルしたお店でお昼ごはんにします。
カツカレーとワカサギフライを頂きます。



やっぱりカツカレーが好き。
本当は自分で釣ったワカサギを料理して食べたいですね。
うーん。もうちょっとやりたかった。リベンジしたいです。
来年は釣れやすい解禁日に速攻で来たいです。
では。


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