私の父親も釣りが趣味なのですが、最近は高齢のため、あまり釣りに出掛ける事がありません。
ある日、父親の部屋掃除を手伝っていました。父親に聞きながら不要な物をゴミ袋へ入れていきます。
すると棚の奥にやや大きめのタッパがありました。
何が入っているのだろうと開けてみると、仕掛けがゴチャゴチャと詰め込まれている中にリールが埋もれていました。
それを見ていた父親が、「そのリールは使っていないのであげるよ」と言うので貰いました。
リールはシマノのバイオマスターC3000です。
巻いてあるラインが黄ばんでいます。何年もこのタッパに入っていたのでしょう。
ラインを巻き取り、リールを水洗いします。
目立った傷もなく、ハンドルの回転もスムーズです。
しかし良く見てみると・・
ドラグノブのあたりに緑青(ろくしょう)が付いています。
外して見てみると、側面や裏側にもびっちり付いてしまっています。
早速、靴洗い用のタワシで水をかけながら擦ってみます。
しかし、全然落ちません。
ググって調べてみます。
銅や真鍮などの銅合金に、酸素・二酸化炭素・水分が作用して化学反応を起こし、発生する青いサビのこと。
10円玉の表面が青く変色しているものや、鎌倉の大仏、自由の女神像など、銅像が青っぽくなっているものが緑青です。
緑青の主成分は”塩基性炭酸銅”という銅のサビの一種です。水や弱酸性では落とせないため、酸性のものを使って落とします。
重曹や酢で落とすのが効果的です。
水では落とせないのですね。
この前、購入した重曹スプレーをかけてみます。
重曹スプレーをかけてしばらく置いた後、歯ブラシでゴシゴシします。
しかしびっちり付いていて全然取れません。
なかなか手強いです。
次に酢と塩で試してみます。酢と塩を1:1で混ぜます。
酢は酸化した金属から酸素を切り離す「還元作用」を促す力を持っており、この力でサビを落とす事ができます。
酢だけでも緑青を落とすことが出来ますが、塩を加える事で塩が研磨剤代わりとなり、しつこい緑青も楽に擦り取る事が出来るのです。
なかなか取れませんが擦り続けます。
小一時間後・・
やっと取れました。
かなりしつこかったです。
酢と塩を水で洗い流した後、全体的にリールを清掃し注油します。
完成しました。
ラインを巻いて釣りに行って来ます。
実釣が楽しみです!
では。
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